冒頭では会長の叡啓大学教授・早田吉伸氏が、「新規事業創出プログラムでは、一度で大きな成果を狙うのではなく、継続的にステップアップしていくプロセスが重要です。私たち運営側もどうすれば継続的な支援ができるかを考えながら、みなさんと一緒に新しい価値を作っていければと思います」とあいさつ。
続いて、同協議会を運営する県の担当者と株式会社eiicon(東京)が、各年度の事業概要や進め方について説明しました。
企業間交流を深めるコミュニティイベント、今年度の第1回は7月9日に叡啓大学で参加事業者交流会を開催しました。
今回は、過年度に事業構想創出や新規事業創出プログラムに参加した7社と今年度新たに参加する5社の経営者様など計21人の方にご参加いただきました。
前半は自己紹介を兼ねて新規事業の取り組み内容や進ちょく状況を報告、後半はテーブルごとに交流会を行い、新旧参加企業間で事業創出の進ちょくや課題について活発に意見を交換しました。
冒頭では会長の叡啓大学教授・早田吉伸氏が、「新規事業創出プログラムでは、一度で大きな成果を狙うのではなく、継続的にステップアップしていくプロセスが重要です。私たち運営側もどうすれば継続的な支援ができるかを考えながら、みなさんと一緒に新しい価値を作っていければと思います」とあいさつ。
続いて、同協議会を運営する県の担当者と株式会社eiicon(東京)が、各年度の事業概要や進め方について説明しました。
「令和4年度のプログラムは研究会とハンズオンの2本柱で進めました。研究会では30社の企業がテーマごとに5つのグループに分かれて新規事業のアイデアを6日間のプログラムの中で出し合い、ハンズオンでは5社が半年間、専門家の伴走支援を受けながら新規事業創出に取り組みました。今年度は昨年度に引き続き、オープンイノベーションをテーマに、県内企業と県内外のスタートアップ企業をはじめとするパートナー企業をマッチングするという趣旨で進めていきます」 (広島県商工労働局イノベーション推進チーム・重水友輔氏)
「eiiconはオープンイノベーションプラットフォームの運営とイノベーションの総合支援を行う企業で、昨年度からこの協議会の運営とプログラム支援に関わっています。
今年度のホスト企業が決まり、現在はテーマ設計を進めているところです。今後はパートナー企業の選定、事業化に向けたビジネスビルド、インキュベーションと進むすべての過程で伴走支援していきます」
(株式会社eiicon・柏木淳氏)
次に、令和4年度参加企業様から光和商事株式会社(ミミズコンポストプロジェクト)ほか3社、令和5年度は株式会社石﨑ホールディングス(ガラス廃材を活用したフレグランス製品開発プロジェクト)ほか2社にプロジェクトの進ちょく状況などをご紹介いただきました。
今年度参加企業5社はプロジェクトの大まかな構想を発表し、初めての試みへの不安を抱えながらも「過年度参加企業の皆様から苦労した点や成功の秘訣を聞き、参考にしたい」と前向きに語ってくださいました。
テーブルごとの交流会では、「パートナー企業選びの決め手は?」「プロジェクトは当初の計画通りに進んだのか」といった話題に今年度参加企業様は熱心に耳を傾けていました。また、過年度参加企業様は「電気や物流などあらゆる物価が上昇する中で計画通りに進めるのは困難を極めた」「取り組みを地域に浸透させるために、出張授業を通じて子どもたちに知ってもらう、社員が実際に商品を使ってみて周囲に良さを伝えるといった地道な活動が大切」とプロジェクトを振り返りました。
終了時刻を過ぎても話題は尽きず、今年度初の交流会は盛況のうちに幕を閉じました。
7月30日には講演やワークショップのオープンイベントを開催し、11月には事業の現場担当者を対象に2回目の交流会を予定しています。
広島県が2012年4月に設立した協議会です。企業間連携の活発化や海外展開の促進等を通じて、持続可能な社会の実現に貢献するビジネスをグローバルに展開できる企業群を育成することを目的としています。
協議会の活動の一環で取り組むコミュニティー組織 「SCRUM
HIROSHIMA」では、多様なステークホルダーがつながり、新たなビジネスの可能性を探索いただく場として、定期的なセミナーや、交流イベントを開催します。