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【開催報告】カーボンニュートラル、
SDGsの視点から新ビジネスの創出へ!
第2回セミナーを開催しました。
 企業間交流を深めるコミュニティーイベント(第2回)を5月30日、広島市中区のHiromalab(ヒロマラボ)で開催しました。「国連スタッフと地域研究者に聞く、広島の企業が環境経営に取り組む理由」をテーマに公益財団法人中国地域創造研究センターの江種浩文さま、国連訓練調査研究所(ユニタール)の持続可能な繫栄局Hiroshima and Peaceチームリーダーの守田葉子さまが講演。会場とオンラインでの参加者の皆さんに、カーボンニュートラルやSDGsに関する学びを深め、ビジネスのヒントを得てもらいました。

【セミナー1】 カーボンニュートラルに向けた動きと、広島経済の関係  「あなたの商品はカーボンニュートラルですか?」と問われる時代が目の前まで来ていると話す江種さま。商品の製造工程において、それら部品一つひとつが二酸化炭素を出しているか否かが問われる時代に。特に広島の主要産業である自動車産業は顕著で、マツダは環境意識の高いヨーロッパが販売市場のため、熱心に取り組まれているとのこと。
 日本のCO2年間排出量は約10億~12億トンと言われています。直近の15年間で約2億トンを減らしましたが、政府の「2050年カーボンニュートラル宣言」でさらに10億トンを減らす目標だと解説されました。中国地方の現状は、石炭火力発電所を行う電力会社、製鉄会社などがCO2排出量全国ワースト15に複数入っており広島県と隣県でも取り組みが必要で、「これからの時代はSDGsの面においても、環境、社会、ガバナンスに配慮した取り組みが顕著な企業が投資の対象になりやすい」と話されました。
 CO2排出量を減らすために、例えば「日本の自動車をすべてEV化した場合、100万人の雇用が失われる」とのトヨタの社長のコメントを例に、経営者は雇用の確保や技術革新などもあわせて、トータルの視点で取り組む必要があると話されました。

【セミナー2】  国連の機関であるユニタールの守田さまは「広島でSDGsに取り組むための機会と課題」について講演されました。
 セミナーの冒頭ではスマホを使ったクイズを行い、1問目の「SDGsは何の略ですか?」に全員が正解してスタート。SDGsの精神を「LEAVE NO ONE BIHIND」という言葉で表現され、「誰一人取り残さない世界」を作るために自分は何ができるのか、という大きなテーマを共有したほか、「過去には環境への取り組みをアピールするだけでもよかったのが、SDGsに取り組んでいないと企業間取引に置いて行かれる可能性があります」とメッセージも伝えられました。
 ワークショップでは、実際のSDGsと同様に17の目標と169のターゲットに、参加者がどれぐらい取り組めているのかチェックしました。「SDGs自体がフワ~っとした概念のようなもので捉えられがちですが、会社でSDGsの理解を深めるイベントを何回しましたとか、従業員の何人が取り組んでいますとか、数値化して分かり易く伝えることで、国などからも評価され、メディアの目にとまりやすくなります」といったアピールポイントの紹介も。ワークショップの最後には、グループごとに参加者が取り組んできたことについて事例を出して話し合い、発表して理解を深めました。

次回のコミュニティイベントは7月5日(水)、「グリーンビルディング」をテーマに開催予定です。
  

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