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【開催報告】「ゼロからの新規事業の立ち上げ方」
について、セミナーを開催しました!
 4月27日、ひろしま環境ビジネス推進協議会の総会とセミナーを、イノベーション・ハブ・ひろしまCampsを会場に行いました。総会では、令和4年度の事業報告と令和5年度の事業計画について県庁担当者が説明し、総会後に令和5年度の第1回目のイベントとしてセミナーを実施しました。
 セミナーでは、新しい事業を創出するための新たな手法の一つとして「オープンイノベーション」に関する理解を深め、実際にどのように進めていくのかを、会場の参加者をはじめ、オンライン参加者らと共有しました。

➀ 総会  協議会の早田吉伸会長(=叡啓大学教授)が「当初、環境事業を海外展開する目的で作られた協議会ですが、一昨年からは海外展開に限らず、環境・エネルギー分野で新たな事業をつくることを目指して活動してきました。いま県内外の259社に参加していただき、大きな協議会に育っています。新規事業をどうつくっていくのかについて、今後のイベントやセミナー、交流の場が、皆さまのお役に立てればと思っています」とあいさつ。
 続いて令和4年度の事業実績として、セミナーや研究会の開催、専門家による伴走支援、そして海外展開支援などが報告されました。研究会ではテーマごとに新規事業のアイデアを考えるプログラムを実施したこと。その後、企業同士の交流と協業を目指して、コミュニティイベントを開催したことなども伝えられました。
 また、海外展開においては、ベトナム、インドネシア、中国、ヨーロッパの関係機関と協定を締結しており、令和4年度においては、協議会とのコーディネーター契約を生かすことで、特にベトナム、インドネシアで成果が上がったことが伝えられました。
 令和5年度の事業計画では、環境エネルギー分野の新たなビジネスづくりを支援するため、オープンイノベーションによる新規事業創出プログラム、ほぼ毎月のイベント開催とその場での企業間交流の実施などの説明がありました。

② セミナー( 「ゼロからの新規事業の立ち上げ方」 )  令和5年度の同事業の推進役を担う、株式会社eiicon(東京)の村田宗一郎さまに「ゼロからの新規事業の立ち上げ方」をテーマに講演していただきました。同社は、国内最大級のオープンイノベーションプラットホーム「AUBA(アウバ)」を運営し、全国約2万6000社が登録。村田さまは「毎月300社以上の法人に新規で登録していただき、そのプラットホーム上で企業間でやり取りができるというところに特徴があります。これまでに1700社の共創実績があります」と説明されました。イノベーションを起こす方法には、社外と意図的に手を組み共創する「オープンイノベーション」と、自社内だけで立ち上げを実現させる「クローズドイノベーション」の2種類があり、これまで国内では手薄だったオープンイノベーションによる経済活性化策を政府も打ち出しているそうです。
 例えば、東レとユニクロが共同で開発した「ヒートテック」もその成功事例のひとつとのこと。また、オープンイノベーションは、大企業だけでなく中小企業でも活用され、宮崎県ではカツオの一本釣りを手掛ける漁業の会社が、東京にあるAI開発会社と共創。AIによる漁船の効率的な運航を実現させ、初めての人でも船を操縦してカツオを釣れる体制を築いた事例を紹介しました。

③ 新規事業創出プログラム  では、具体的にどのような取り組みをしていくのか――。
ということで、株式会社eiiconの柏木淳さまが、今年度の協議会での取り組みと、その一連の流れについて話されました。
 大きく2つの事業が予定され、1つ目は、事業づくりに取り組みたい企業向けの新規事業創出プログラムと、もうひとつが企業同士の交流の場「SCRUM HIROSHIMA(スクラムひろしま)」の企画運営です。前者では、実際に県内企業等を対象にオープンイノベーションによる環境・エネルギー分野の新規事業創出の支援を展開します。柏木さまは「新規事業創出テーマの設定から、最適なパートナー企業の探索、実証実験に向けた伴走支援まで、参加企業さまの新規事業の創出を全力でサポートしていきます」と強調されました。
 これらの取り組みの成果報告会は、2月末に開催される予定です。ホストとなる参加企業の募集社数は計5社を予定しており、参加は無料。実証実験まで進んだプロジェクトには、実証サポート費用として、1プロジェクトあたり最大100万円が支給されるとのこと。広島県内に拠点を有し、年間の売上高がおおよそ30億円以上などの応募要件も伝えられました。応募は、5月19日まで受け付けます。
応募の詳細はこちらをご覧ください。)。

 セミナー終了後のワークショップでは、参加者の新規事業への思いや、各会社での環境分野での取り組みなどを出し合いながら、意見交換をしました。

 次回のコミュニティ事業によるイベントは、5月30日を予定しています。今後もほぼ毎月、イベントを開催してまいりますので、ぜひご参加ください!
次回のセミナーの詳細はこちら
  

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