
■ 実践者が語る“最初の一歩”の切り開き方
冒頭では、株式会社DriveForce 代表取締役 井上伸也 氏を講師に迎え、「Start Something New 2025 〜ゼロから学ぶ新規事業の進め方〜」と題した基調講演を実施。
リクルート、Google Japan、ミクシィ、DMMといった企業で新規事業や経営再建を担い、現在までに70社以上の経営企画や事業開発支援に携わってきた井上氏。講演では、「なぜ今、地方企業が新規事業に挑むべきなのか」というテーマからスタートし、自身が支援してきた中小企業の実例を挙げながら、以下のような視点を提示しました。
「新規事業は、必ずしも“新しいもの”である必要はありません。自社の資産や地域の特性、既存の顧客との関係性といった“足元”の資源をどう活用できるか。それを改めて見つめ直すことが、新しい価値の第一歩になります。」
「重要なのは、“小さく試す→学ぶ→また試す”という繰り返し。失敗を恐れて進めないのではなく、むしろ“早く失敗すること”こそが、競争力を持つ企業の条件です。」
講演では、「顧客課題」から始めるビジネス設計の考え方や、不確実性の高い領域でのリスクマネジメント手法、そして何よりも「実行の継続」を重視する姿勢が強調されました。参加者からは、「具体的な実例に基づく話でとても分かりやすかった」「自社にも応用できそうな考え方が多くあった」といった声が多く寄せられました。