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【開催報告】第2回経営者向けイベント
「環境・エネルギー対策をビジネスチャンスに ゼロから始める!新事業のつくり方セミナー」を開催しました

第2回 経営者向けイベント(広島開催)

環境・エネルギー分野のビジネスプランづくりに取り組む経営者向けイベント第2回を、1月28日にエディオンピースウィング広島(広島市中区)で開催しました。株式会社アスコン、オタフクソース株式会社、株式会社キーレックスなど9社から12人の皆さまに参加いただきました。
昨夏に広島市・福山市でそれぞれ開催した第1回では、参加企業に自社の強みや課題の棚卸作業に取り組んでいただきました。今回、自社の棚卸を踏まえて事業化につながりそうなアイデアを事前に検討してもらい、当日はメンタリングを受けながらビジネスモデルを構築し、1社ずつ発表を行いました。

冒頭では、当協議会内プロジェクト運営事務局で、全国で新規事業創出の伴走支援を手がける株式会社eiiconから、事業創出のプロセスや顧客課題の重要性などについてインプットを行いました。

「企業や市場を取り巻く競争環境が年々激化する中、新規事業創出は企業の持続性を高めるための重要な一手です。実際、新規事業に取り組む企業は、既存事業のみの企業と比べると売り上げも収益も増加傾向にあります。新規事業は不確実性が高いため、ヒアリングやアンケートを通し、的確に顧客課題や社会課題を理解することが大切です。今回、皆さまに考えていただいた事業アイデアは既存の技術・サービスで新しい顧客に提供するものなのか、あるいは既存の顧客からヒアリングしたニーズをもとに新しい技術・サービスを提供するものなのか、ワークショップではそこから掘り下げていきたいと思います。

新規事業を行う際、初期の顧客設定から製品の市場への投入、顧客からのフィードバックを得て事業を拡大していくまでのすべてのプロセスにおいて、カギとなるのが『顧客課題』です。顧客へのヒアリングやニーズ調査を繰り返すことで課題の質を高め、それを基にソリューションの質を高めていきます。

さらに、『誰の課題を解決するのか』を明確にすることで、自社にできることが見えてきます。自身や身近な人も抱えているような課題はイメージしやすいのですが、第三者が抱える課題は不確実性が高いため、課題の質を上げにくいもの。この課題を解決するサービスに取り組むなら、いかに第三者を“自分事”化できるか、身近な存在に引き込むかがポイントです。

よく『顧客は幅広く設定したほうが大きなビジネスになるのでは』という質問を受けますが、ターゲットを広げすぎると、誰でも使える代わりに使う製品の訴求ポイント(優位性・独自性)も薄いサービスになりがちです。顧客や課題が具体的であるほど、深く突き刺さる製品やサービスになるものです。顧客を広く持てば市場規模も大きくなると思うかもしれませんが、アセットやノウハウの蓄積がないのに、いきなり様々な領域に参入すると、体制や技術、知識などで、限界を迎える可能性が高くなります。まずは限定的な範囲から攻めて、マーケットを獲得できたら新し領域に拡大していくほうが適切だと思います。

顧客課題については、課題を抱えている人の数、発生頻度、どの程度困っているかなどから考え、さらに、なぜその課題が発生しているのか、なぜ既存の製品やサービスで解決していないのか、現状はどう対処しているのかと深掘りしていきます。

皆さまの事業アイデアを基に、誰のどのような課題を解決するソリューションなのか、一緒に突き詰めていきたいと思います」(株式会社eiicon・柏木淳氏)

参加企業は3社ずつ3つのグループに分かれ、事前に準備した事業アイデアを紹介し合いました。続いて9セルフレームワークに沿ってどんなサービスや製品を提供するか、顧客は誰で、利益をどこからどのように上げるか、誰と組むのかといった9つの項目について、当協議会スタッフによるメンタリングを受けながらワークシートを埋め、事業化に向けて始動できる状態に近づけていきました。

最後に、構築したビジネスモデルを各社が発表。寝具メーカーの製造時に出るはぎれや端材を使ったペット用ベッドへのアップサイクル、バス会社の運営するパーキングエリアで出た廃棄食材や油かすを利用した肥料作り、品質管理・省エネのノウハウを生かしたコンテナ栽培などさまざまな事業アイデアがそろいました。

令和6年度のコミュニティイベントは今回が最終回です。
なお、新規事業創出プログラムのイベントとして、3/4(火)に「HIROSHIMA GREEN OCEAN BUSINESS BUILD 2024」DEMO DAYを開催します。 イベントの詳細はこちら
令和7年度もSCRUM HIROSHIMA(スクラムひろしま)の活動は続きますので、ご注目ください。

ひろしま環境ビジネス推進協議会とは

広島県が2012年4月に設立した協議会です。企業間連携の活発化や海外展開の促進等を通じて、持続可能な社会の実現に貢献するビジネスをグローバルに展開できる企業群を育成することを目的としています。
協議会の活動の一環で取り組むコミュニティー組織 「SCRUM HIROSHIMA」では、多様なステークホルダーがつながり、新たなビジネスの可能性を探索いただく場として、定期的なセミナーや、交流イベントを開催します。

【役  員】
会長 早田 吉伸(叡啓大学 ソーシャルシステムデザイン学部 教授)
【事 務 局】
広島県商工労働局イノベーション推進チーム
【会員一覧】
ひろしま環境ビジネス推進協議会・参加企業一覧
【協議会サイト】
https://hiroshima-greenocean.jp/


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