株式会社ユーグレナ代表取締役社長 出雲充氏による講演と、株式会社リバネス グループCEO 丸幸弘をモデレーターとしたディスカッションセッションを開催しました。
マレーシアで現地エネルギー大手と連携してバイオ燃料製造プラントの建設・運営プロジェクトの共同検討を進めるユーグレナがどのように歩みを進めてきたのか、という話の中で、出雲氏や丸から
「居心地の良いところを抜け出し、検討よりもまず現地に行ってみる」
「情熱や想いのある社内メンバーのアイディアや行動を大切にする」
「動く中で出会った東南アジアのベンチャーと新たな事業の仮説が生まれる」
といった考え方が紹介されました。
また、新しい領域を開拓していくことができるアントレプレナーシップを持った人材は確率的に考えても必ず社内にいる。個人の情熱で動き出す人を見出し、経営者がその動きを守っていくことが、組織にとっての新しい動きに繋がるはずだ、と出雲氏は話しました。
ユーグレナ出雲氏による講演
出雲氏、リバネス丸によるディスカッションセッション
令和4年度の広島県海外スタートアップ等連携実証プロジェクト創出事業で実証プロジェクト設計を行ってきた3社による発表が行われました。
株式会社サタケからは、米におけるポストハーベスト領域の各種保存・加工・評価装置を手掛ける同社が捉えた課題として「籾殻」が紹介されました。籾殻は現状ではほとんどが安価な助燃剤として焼却され、大気中にCO2を排出しています。本事業の中でマレーシアのベンチャー、国内のベンチャーと連携し、籾殻をバイオ肥料に転換して圃場に循環させるプランを描き、これからの動きを具体化していこうとしています。
株式会社サタケからは、米におけるポストハーベスト領域の各種保存・加工・評価装置を手掛ける同社が捉えた課題として「籾殻」が紹介されました。籾殻は現状ではほとんどが安価な助燃剤として焼却され、大気中にCO2を排出しています。本事業の中でマレーシアのベンチャー、国内のベンチャーと連携し、籾殻をバイオ肥料に転換して圃場に循環させるプランを描き、これからの動きを具体化していこうとしています。
株式会社サタケの発表
カネマサ製作株式会社は自社の新規事業である太陽光追尾装置をシーズとして、フィリピンの太陽電池プロバイダーとの連携について紹介しました。カネマサ製作の関根社長は本事業の中でいち早くフィリピンを訪れ、現地での電力不足や停電の課題を目の当たりにしてきました。今後、現地企業と連携しつつ、補助金獲得なども目指しながら、実装を目指しています。
カネマサ製作株式会社の発表
株式会社トロムソは、自社が開発した籾殻燻炭製造装置をコアとし、そこに様々な残渣等を加えることによる土壌改良バイオ炭をベトナムで展開していく動きについて紹介しました。現地でエビ養殖場や大学機関などを訪問して有機系廃棄物の現状や研究連携を模索しつつ、機能性バイオ炭開発の可能性について調査を行いました。またバイオ炭セミナーをベトナムで開催し、農業者や事業者からの関心の声も集めています。今後、技術開発を進めるとともにビジネスとしての実装を目指します。
株式会社トロムソの発表
広島県海外スタートアップ等連携実証プロジェクト創出事業では、以下の全3回のワークショップを経て、今年度の海外スタートアップ連携実証を進める3社を選定し、東南アジアでのスタートアップ連携による事業創出に挑戦する広島県内企業を募集しています。
<ワークショップ概要>
第1回 6月29日(木)15:00-17:00
第2回 7月4日(火)15:00-17:00
第3回 9月5日(火)15:00-17:00
第1回 「自社のアセットを知り他社に表現する」
第2回 「アジアの課題を知り、ビジネスモデルの仮説をつくる」
第3回 「ビジネスモデルのプレゼンテーション」
<概要>
東南アジア3ヶ国よりベンチャー企業を招聘!
彼らのプレゼンテーションから、現地の課題について理解を深めませんか?
課題例
#オイル・ガス産業等の点検・清掃メンテナンスコスト
#食品廃棄物、包装資材
#水産養殖、資源管理、海洋汚染