■ 実践者が語る“挑戦のリアル”──ヒロテックの事例から学ぶ新規事業の壁と突破口
講師には、20年以上にわたり複数の事業を立ち上げてきた社内起業家 椿 奈緒子 氏(メンタリング株式会社)を迎えました。

椿氏は、自身の豊富な経験をもとに「新規事業の成功と失敗の分岐点」について具体的な事例を交えて紹介。特に、広島県を代表とする製造業の株式会社ヒロテックが直面した「新規事業の壁」と、その突破の過程を詳細に語りました。
ヒロテック社では、従来の社内リソースのみでの取り組みが限界を迎え、
・市場検証や顧客開発のノウハウ不足
・明確な進行プロセスや評価基準の欠如
といった課題を抱えていました。
そこで同社は、外部専門家の知見を戦略的に導入し、以下のような変革を実行しました。
・顧客起点の課題発見法:顧客の“ブルー(困りごと)”を出発点とした事業アイデア創出。
・小さな仮説検証の積み重ね:PoCを通じて「試す→学ぶ→改善する」のサイクルを確立。
・ステージゲート方式の導入:投資判断や撤退判断の基準を設け、効率的なリソース配分を実現。
講演を通じて、「新規事業は技術起点ではなく顧客起点で考えるべきであり、失敗を恐れず小さな挑戦を繰り返すことが成功への近道である」と強調されました。